生まれながらにして色覚障害(1型3色覚)があったお父さんに、はじめて「色覚補正メガネ」をかけてもらった動画が感動的です。今までの景色とはまるで違う、色彩にあふれた世界に驚き喜ぶリアクションが、色の魅力についてあらためて考えさせてくれます。

投稿者はJenny(@lucky_jei)さん。Jennyさんのお兄さんが、お父さんに色覚補正メガネをプレゼントした際の映像だそうです。一見すると普通のサングラスですが、色の区別をしやすくなるメガネです。
お父さんはメガネを装着してあたりを見回すと、景色に目を向けたまま沈黙しました。ていねいに確認するように、静かな声で「Green(緑色)……」とつぶやくと、くすくすと笑いはじめます。お兄さんから「色が見える?」と聞かれると、「緑色だ……いろんな緑色がある……!」と笑みを浮かべます。


その後も「空の青色」と「海の青色」の違いに気付いたり、色彩表を手に取り「紫色」を初めて知覚したりと、色彩を体験する様子に映像を見ているだけでも、つられて感動してしまいそうです。


Jennyさんを通じて、お父さんにメガネをかけた瞬間の感動を聞いたところ、次のように語ってくれました。
「60歳をすぎて初めて『色鮮やか』『色彩豊か』といった言葉の表現を理解したよ。今も草木や花、空や夕陽といった自然の色を見ると、魔法にかかったように魅了されてしまって、もうメガネを外したくないくらい」
「本当にたくさんの種類の“緑色”が目に飛び込んできて、まるで色たちが私の注意を奪おうと競いあっているようだった」
ちなみにプレゼントしたお兄さんによると、過去に同じようなメガネを注文しようとした際、お父さんは「別に生活できてるし、めんどくさそう、高価そうだからいいよ」と断っていたとのこと。この製品はメガネの上から装着できるものだったので、サプライズで渡すことができたそうです。
「色覚障害の人からしたら見えていないのが普通なので、色鮮やかな世界がどんなものなのか『何を知らないのかを知らない』状態だったのだと思います」
「少しおせっかいだったかもしれませんが、数年越しにプレゼントできてよかったです。父にはこれからたくさんの色を楽しんでもらいたいです」
ちなみにプレゼントしたメガネは、Enchromaというメーカーの「Altavista Fitover」とのこと。色覚障害の人の色認識を助ける道具で、特定の波長の光を遮断と透過することで、「赤」「緑」「青」の三原色を知覚しやすくします。なお、色覚障害の症状は人によって異なるため、色が識別できるようになる人もいれば、あまり効果を感じられない場合もあるので注意が必要です。
視界にあふれる色彩の魅力や気持ちに与える影響について、あらためて考えさせられるステキな映像です。
画像提供:Jenny(@lucky_jei)さん
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