ねとらぼ
2025/06/01 12:00(公開)

藝大卒画家が3日かけた鉛筆画、YouTubeでバズらず「二度とやるか」 → 300万表示の再評価へ 「エグすぎる……」「これは今からでも伸びるべき」

 とんでもない手間をかけて描いたのに、YouTubeでは受けなかった――。そんな無念のこもった絵が、“別の場”であらためて注目を集めています。

3日かけて制作した鉛筆画とは……?
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「プチプチ」を1つ1つ地道に……!

 話題の主はNaoya Ohtani(@aka_nuc)さん。東京藝術大学で油画を修め、卒業後は画家として活躍しています。

 YouTubeチャンネル「1日で油絵を完成させたいOhtani」では、日々の制作の合間に描いた絵のメイキングを公開。その多くは数時間で描いたものですが、2020年のある日に投稿されたのは、トータルで3日間もかかった労作でした。

実物を1つ1つ写し取る作画風景
実物を1つ1つ写し取る作画風景

 それは、いわゆる「プチプチ(緩衝材)」を描いた鉛筆画。それぞれ空気がパンパンだったりひしゃげていたりと異なる、あまたの粒を1つ1つ描き分けているのです。説明しているだけで気が遠くなってきた。

粒ごとの個性を再現した完成図。左下をよく見ると、遊び心でハート型が……
粒ごとの個性を再現した完成図。左下をよく見ると、遊び心でハート型が……
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YouTubeでは不発もXで評価

 ところが巡り合わせが悪かったのか、その当時動画の再生数は散々。それから5年がたった今、Ohtaniさんは「二度とやるかってなったやつ」と、苦労のかいがなかった思い出をX(Twitter)で振り返りました。

 すると今度は巡り合わせが良かったのか、発表の場と相性が良かったのか、プチプチの絵は330万表示されるなど広く注目を集めることに。「すごくうまい」「今まで見つけたあげられなくてごめん」「これは明らかにTwitter向きだなw」「エグすぎる……」「これは今からでも伸びるべき」と反響を呼びました。

執念の感じられる絵のモチーフは……
執念を感じる

 Xで拡散された結果、YouTubeの動画の再生回数は約3万回に。「光の反射すげえな」「ハートあるのきゃわいい」などと、細かい技術や遊びに気付く人もみられました。

画像提供:Naoya Ohtani(@aka_nucYouTube)さん

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