家の敷地内にある“硬い土の壁”を1カ月、掘り続けたら……　“ロマンあふれる結末”に「憧れる」「小学生の夢実現してて草」

　自分で秘密基地を作り、捕まえたイノシシを調理する動画が「す、すげぇ……」「憧れる」とYouTubeで話題です。ひたすら土の壁を掘り続ける姿が注目を集め、動画は記事執筆時点で68万回以上再生されています。

秘密基地を作りたい！

　動画を投稿したのは、大人になっても楽しいことを探求し続けるお父さんの「ちーとん」さん。自身のYouTubeチャンネル（@chieeton）では以前、アメリカザリガニをまさかの方法で2週間飼育して食べる様子が話題になりました（関連記事）。

　ちーとんさんは小学生のころ、河川敷に作った秘密基地が川の増水により壊れてしまうという苦い経験をしたそうです。大人になった今、自宅敷地内の硬い土の壁を掘って秘密基地を作っていきます。

　地盤が硬い場所を選んで掘り始めましたが、その頑丈さはかなりのもの。「かってぇ……」と苦しみの声を上げつつシャベルで懸命に突きますが、なかなか前に進みません。

イノシシ用トラップを設置

　基地作りと並行して、イノシシだけが引っ掛かるように調整した箱型トラップを畑に設置します。餌におびき寄せられて内部へ入ったイノシシがワイヤーに触れると、扉が閉まる仕組みです。返しを設けたため、一度扉が閉まると内側からは開けられません。トラップの近くにはカメラを設置し、準備は万全です。

　穴掘りに戻ってくると、妻がツルハシを届けてくれていました。土砂を掘った際の衝撃がうまく抜けるため、ちーとんさんの体への負担を大幅に減らせます。しかし、土の硬い自体は変わりません。腕や背中の筋肉痛に耐えながらひたすら掘りました。

掘り進めた結果

　妹に掘ってもらったり、子どもと一緒にツルハシを持って掘ったりしながら作業を継続。徐々に堀り進めていき、何とか秘密基地らしい空間が出来上がりました。基地への情熱がなせる業ですね。

　腰掛ける場所に続いて、基地内部にかまどと、一酸化炭素中毒を防ぐための穴を設けます。外側からかまどを目指して掘削した結果、排気用の穴が開通。斜めに掘ったので、真上の竹林に煙が直接かかることはありません。

　ここで、排煙のテストを兼ねてコーヒー休憩。かまどの1段下がっている部分で火を起こし、金網とやかんをセットしました。煙突は正しく機能しており、基地内部は全く煙臭くありません。たき火を眺めながら飲むコーヒーの味は「最高すぎる」とのこと。実においしそうだ……！

　基地を作っている間に、もう1つの目的であるイノシシの捕獲にも成功。捕まえたのは体重30〜40キログラムの若い個体で、さばいている間も獣臭さは全くしなかったそうです。

自分だけの空間で作る料理

　秘密基地内で作るのは、イノシシ肉のホイル焼き。下味として塩を含む調味料をたっぷりかけてなじませたら、アルミホイルで全体を包みます。かまどには炭を投入。完全に火を通すため、長時間かけてじっくりと焼きました。

　待ち時間を利用し、すだれ作りを進めます。土地の所有者から許可をもらった上で大量に入手した笹を、基地入り口のサイズに合わせてカット。たくさんの笹をひもでつないだら良い感じに入り口を覆うすだれが完成しました。

　すだれを作ってる間に、イノシシ肉の焼き具合をチェック。素手では持てないほど全体が熱くなっており、内部温度を測ると温度計は90度を示しました。火は中までしっかり通っています。

ロマンが詰まったシチュエーション

　肉が焼ける良い匂いを堪能しながらアルミホイルを開封。イノシシ肉はバッチリ焼けていました。漫画に登場する肉料理のようなビジュアルと、基地内に充満する匂いにちーとんさんは「最高かよ！」と喜びの声を上げました。

　自分のための秘密基地で、自分が捕った肉を食べるという最高のシチュエーション。口当たりもすばらしく、味は「天下一品」だそうです。

　ロマンのために、土の壁を1カ月掘り続けてきたちーとんさん。「頑張ってきて良かった」とこれまでを振り返りつつ、自分の秘密基地をより使いやすくするため「まだまだ改造していきたい」と決意を語っています。

　なお、ちーとんさんは土の壁を掘って秘密基地を作るにあたり、地質はもちろん周囲の環境を調べたとのこと。むやみに掘ることの危険性を伝えつつ、「平時は大丈夫でも地震時や地震後は不安定になっている場合がある」と注意を促しています。また、わな猟免許を取得した上で狩猟者登録を行い、適切にイノシシを捕獲しました。

「最高かよ！」「リアルマイクラですね」の声

　ちーとんさんのロマンが詰まった行動に、コメント欄では「最高かよ！」「リアルマイクラですね」「感動するレベル」「創造力と行動力には脱帽」「こういう生活まじ楽しそう。憧れる」「興奮しまくりでした」「小学生の夢実現してて草」といった声が上がっています。

　ちーとんさんの活動は、YouTubeチャンネル「ちーとん。」のほかにX（@chieeton）、Instagram（@chieeton）、TikTok（@chieeton）でも公開中です。

「ちーとん。」動画まとめ

動画提供：YouTubeチャンネル「ちーとん。」