ねとらぼ
2025/03/31 21:00(公開)

100万円の“錦鯉”を自宅の池に入れたら…… 「おかしいでしょ」3日後、まさかの事態に「鯉は難しい…」「信用が大切ですね」

生き物は難しい。

 100万円の錦鯉を自宅の池に入れて3日後、池で起きてしまった事態を説明する動画がYouTubeに投稿されました。動画は記事執筆時点で4万回以上再生され、「鯉は難しい…」「信用が大切ですね」といった声が寄せられています。

【100万円前川紅白】自宅池に入れて…3日後の事でした。

 投稿者は、自宅の庭づくりをきっかけに錦鯉の飼育を始め、今ではすっかり錦鯉にハマっているというYouTubeチャンネル「錦鯉 セラチャンネル」のセラさん。以前はウソみたいにでかく育った錦鯉のサイズを測る様子を紹介しました(関連記事)。

 今回は、先日購入した100万円の錦鯉を自宅の池に入れて3日後。池で起きてしまった事態を、包み隠さず正直に話してくれるようです。

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100万円の錦鯉を自宅の池に入れたら……

 セラさんは先日先輩から、100万円で販売されていたという2歳の錦鯉「前川紅白(まえかわこうはく)」を購入。この前川紅白は体に傷が入っていること、また傷が治るか分からないことを前提に、お安めに譲ってもらえたのだとか。

 そんな前川紅白を、自宅のメイン池に合流させてから3日後。前川紅白を入れる前に池にいた2匹の大型錦鯉「昭和」のうち1匹に、エロモナス菌が原因だと思われる、立りん(りつりん/うろこが立ってしまう症状)が出てしまったのだといいます。

 こういった症状が出たときは塩や薬を入れ、水温を上げれば治りが早くなるとのこと。しかしこの昭和は2匹とも、すでにオーナーさんが決まっている状態なのだとか。

池に泳ぐ錦鯉
メイン池にいた錦鯉にとある症状が
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鯉は難しい

 長年鯉を扱ってきたけれど、あらためて「鯉は難しい」と語るセラさん。特に新しく購入した鯉を、もともと飼育していた鯉と合流させることが本当に難しいのだといいます。

 というのも、合流前にどれだけリスクを削っても個体差があるため、今回のような事態が起きてしまうことは決して珍しくないのだそうです。オーナーさんに謝罪をしながらそういった事情を話しつつ、実際に池を泳ぐ昭和の様子を見せてくれることに。

錦鯉を指さす右より
この錦鯉「昭和」のうろこが立ってしまっているそうです

 泳いでいる姿を見る分には問題がなさそうですが、お腹の下あたりのうろこが立ってしまっているそうです。原因は不明ですが、池に入れるときにネットに当たってしまったことも影響しているかもしれないとのこと。当たった部分に傷ができて、そこから菌が入ってしまったのかもしれません。

錦鯉を指さす左より
泳いでいる姿には異変を感じませんが……?

 合流の難しさについて話しつつ、完璧な状態でオーナーさんに引き渡すため、昭和の治療を行っていくことに。いったん池から上げて麻酔をかけ、うろこが立っている部分に直接薬を塗っていきます。

タライの中の錦鯉
池から上げて麻酔をかけ、治療します
錦鯉に薬を塗る
直接薬を塗って

 薬を塗った後は、水温を26度くらいまで上げて様子を見ていくことに。これまでの経験上、恐らく1週間もあれば炎症が引くと考えているそうです。

池で浮かぶ錦鯉
メイン池に戻しました

 塩も入れてあるメイン池に戻った錦鯉は、やがて麻酔から覚め、ゆったりと泳ぎはじめました。早く症状がおさまり、オーナーさんの元へ行ける状態になるといいですね。

泳ぎはじめた錦鯉
無事麻酔から覚めたようです
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錦鯉に対する信念

 錦鯉について、特に合流をするときは努力をするけれど、なるときはなる。病気やケガをさせたことを口にする人は少ないけれど、きちんと言っておかないといけないと思っている。また完璧に治らなければ販売しないと、自身の信念を口にするセラさん。

 今回のような症状はよく出るものだけど、早く治療しないとどんどんうろこが立ち、松かさ病っぽくなってしまうとのこと。そのためセラさんは錦鯉をよく観察して、何かあればすぐに治療を行うようにしているのだそうです。

左側の方で泳ぐ錦鯉
早く症状がおさまってくれるといいですね

 また、プロでもそうでなくても、飼育している錦鯉を病気にさせた、ケガをさせたとはなかなか言いたくはないもの。しかし、セラさんは正直に話したほうが信用につながると考えているため、今回の動画を公開したそうです。合流を繰り返すとこういった事態が起きやすく、合流した鯉よりも、元からいる鯉に症状が出ることが多いそうですよ。

 その後、鯉の発送作業をしつつ、セラさんは発送の支度をしているときも何かしらの症状が見られた場合は、発送を控えると話します。オーナーさんに説明した上で納得してもらい、希望した場合は発送するけれど、そうでなければ発送しないと決めているそうです。

 最後はあらためて鯉の難しさを痛感しつつ、昭和を購入してくれたオーナーさんに対して「治らないときはキャンセルして構わない」「治ったら傷の様子などを動画で送る」と誠実に伝えるセラさんなのでした。

話す男性
信念をもって錦鯉と接するセラさんなのでした

「誠実さに感服です」「さすがプロやなぁ」の声

 動画には「セラさんの誠実さに感服です。鯉は難しい……」「生き物なんでトラブル病気は付き物」「やっぱセラさんから錦鯉買いたい」「さすがプロやなぁ」といった、たくさんの応援の声が寄せられていました。

 同チャンネルでは、自宅で飼育する錦鯉たちの成長記録から、導入した設備周りの紹介まで、さまざまな錦鯉関連の動画が公開されています。

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